今回の紹介本は、「ラザロの迷宮」です。
【本書のあらすじ】
すべての推理が裏切られる快感! 誰もこの「謎」から抜け出せない――。大人気シリーズ「心霊探偵八雲」著者が全身全霊をかけて読者に挑む、一頁先さえ予測不能のノンストップ・ミステリ。
湖畔にある洋館を友人と一緒に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きイベントが開催されるという。だが、男女8人の参加者たちが発見したのは、本物の死体だった。一方、所轄の刑事・紗和は、血塗れで保護された男の捜査に駆り出され、本庁の刑事・久賀とコンビに。しかし男は、記憶をすべて失っていた――。二つの事件は次第に繋がり、驚愕の真相が明らかに……。戦慄の最終章に備えよ!次々と覆される推理が、次第に快感になる――中毒必至のサイコ・ミステリ。
【内容の難易度】
★★★★☆
ページ数:480ページ
ページ数はやや多いが、著者神永学先生の文体は癖がなく、読みやすい。スッと頭に入ってくる。
ただ、2つの物語が同時に進んでいくので、整理が必要。
【ヨムヨム所感】
読み進めていくうちに、これもしかしてこうなんじゃないか…?と思って推理しながら読み進めてて、今回の作品は簡単に推理できちゃうぞおいおい~、神永先生~と思ってたら、終盤からもうぜーんぜん予想外の展開に!衝撃の事実。
なんなら真逆の推理だった。
たぶん神永先生は読者がヨムヨムと同じような勘違いをするところまでお見通しで書いてたんだろうなぁと感嘆させられた。 どうやったらこんな物語を思いつくんだろう。
しかも最後にはさらに大どんでん返しが。
全ての伏線を見事に回収し、スッキリ。
毎回神永学作品は文体に癖がなくてスラスラ読めるし、終盤になるとページをめくる手が止まらなくなる。神永作品にハズレなし。
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